株2chまとめ
1: 海江田三郎 ★ 2017/02/16(木) 10:18:42.90 ID:CAP_USER http://www.asahi.com/articles/ASK2G4R64K2GULBJ00J.html
「世界最低レベル」(世界保健機関)と言われている日本の受動喫煙対策。海外から多くの旅行客らが訪れる2020年の東京五輪・ パラリンピックなどを前に、国は対策を強化したい考えだが、「売り上げが減る」と飲食店業界が猛反対している。
一方で、個々には禁煙に切り替える店や最初から禁煙の店も広がっている。東京と大阪でそれらの店をめぐり、わけを聞いてみた。
■「きれいな空気の中で飲みたい」
大阪府立成人病センターのがん専門の疫学研究者で、2年前からフェイスブック(FB)で禁煙店専門のグルメページ 「ケムラン」を主宰する伊藤ゆりさん(39)が案内してくれた。
1月中旬に訪れた東京・神楽坂のパブ「ザ・ロイヤルスコッツマン」。「スコットランドビールに加え、(国産ウイスキーの) イチローズモルトの品ぞろえにびっくり。2軒目使いにもよさそう」と伊藤さんは早速FBで紹介した。
店主の小貫友寛さん(39)はパリで料理の修業をした。フランスは日本よりも喫煙率が高いが、「屋内は禁煙、喫煙は外、と徹底されていた。フランスでさえこれかと感心した」。
そこで6年前、開店時から店内禁煙に。「禁煙の飲み屋などやっていけない」と同業者から言われて心配したが、 営業収入は安定して伸びている。「従業員の健康面からも禁煙で良かった」。2軒目のビストロレストランも禁煙にした。
同じ神楽坂の小さな店が並ぶ小路沿いにある「marugame」。店主の丸亀知美さん(47)の手料理とワインを味わう。
こちらも開店時から禁煙だ。「食事を楽しんでほしいから、迷いはなかった」。ただ、悩みもある。「店から出てきてたばこを吸うお客さんが多いと、 小路が時々『喫煙通り』になってしまう。近所は住宅街だから心配」
日を変え、大衆的な小規模店が軒を連ねる大阪・天満を訪れた。
焼き鳥とワインの店「わっちょい」は開店5年目で、昨年5月から禁煙にした。きっかけは客がカウンターに座るなり すぐに出ていくのが相次いだことだった。店長の寺西恵莉さん(31)が後を追って理由を尋ねると、 「たばこ臭いところで食事などできない」。店全体の空気がカウンターを通り、調理場の排気口に流れ込んでいた。
常連客からも「1杯千円ものグラスワインを頼んだのだから、きれいな空気の中で飲みたい」。
寺西さんは店員と話し合い、減収覚悟で全面禁煙に。ワインの種類を充実させるなどの努力も重ね、
客単価は禁煙前より100~200円上がった。「売り上げが増えたというと驚かれる。香りを楽しみたいワイン愛好家のニーズにこたえた」
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「世界最低レベル」(世界保健機関)と言われている日本の受動喫煙対策。海外から多くの旅行客らが訪れる2020年の東京五輪・ パラリンピックなどを前に、国は対策を強化したい考えだが、「売り上げが減る」と飲食店業界が猛反対している。
一方で、個々には禁煙に切り替える店や最初から禁煙の店も広がっている。東京と大阪でそれらの店をめぐり、わけを聞いてみた。
■「きれいな空気の中で飲みたい」
大阪府立成人病センターのがん専門の疫学研究者で、2年前からフェイスブック(FB)で禁煙店専門のグルメページ 「ケムラン」を主宰する伊藤ゆりさん(39)が案内してくれた。
1月中旬に訪れた東京・神楽坂のパブ「ザ・ロイヤルスコッツマン」。「スコットランドビールに加え、(国産ウイスキーの) イチローズモルトの品ぞろえにびっくり。2軒目使いにもよさそう」と伊藤さんは早速FBで紹介した。
店主の小貫友寛さん(39)はパリで料理の修業をした。フランスは日本よりも喫煙率が高いが、「屋内は禁煙、喫煙は外、と徹底されていた。フランスでさえこれかと感心した」。
そこで6年前、開店時から店内禁煙に。「禁煙の飲み屋などやっていけない」と同業者から言われて心配したが、 営業収入は安定して伸びている。「従業員の健康面からも禁煙で良かった」。2軒目のビストロレストランも禁煙にした。
同じ神楽坂の小さな店が並ぶ小路沿いにある「marugame」。店主の丸亀知美さん(47)の手料理とワインを味わう。
こちらも開店時から禁煙だ。「食事を楽しんでほしいから、迷いはなかった」。ただ、悩みもある。「店から出てきてたばこを吸うお客さんが多いと、 小路が時々『喫煙通り』になってしまう。近所は住宅街だから心配」
日を変え、大衆的な小規模店が軒を連ねる大阪・天満を訪れた。
焼き鳥とワインの店「わっちょい」は開店5年目で、昨年5月から禁煙にした。きっかけは客がカウンターに座るなり すぐに出ていくのが相次いだことだった。店長の寺西恵莉さん(31)が後を追って理由を尋ねると、 「たばこ臭いところで食事などできない」。店全体の空気がカウンターを通り、調理場の排気口に流れ込んでいた。
常連客からも「1杯千円ものグラスワインを頼んだのだから、きれいな空気の中で飲みたい」。
寺西さんは店員と話し合い、減収覚悟で全面禁煙に。ワインの種類を充実させるなどの努力も重ね、
客単価は禁煙前より100~200円上がった。「売り上げが増えたというと驚かれる。香りを楽しみたいワイン愛好家のニーズにこたえた」