株2chまとめ
1: 海江田三郎 ★ 2016/06/28(火) 23:20:29.96 ID:CAP_USERhttp://bylines.news.yahoo.co.jp/mamoruichikawa/20160628-00057418/
今月、世界13か国において行われた医療システムなどに関する意識調査で日本が最下位だったとの結果が発表されました。
患者により良い医療と価値をもたらす(1)「医療アクセス」(2)「医療の統合」に向けた現状(3)「コネクテッド ケア技術」の導入―
の3つのテーマへの意識を検証、数値化し、100点満点で評価しました。
その結果、13か国の評価指数の平均が56.5ポイントだったのに対し、日本の評価指数は49.0ポイントでこれを下回るとともに、13か国中、最も低い数値でした。
出典:6月9日 ロイヤルフィリップス社 プレスリリースより
医療へのアクセスのしやすさなどについて、医療従事者と患者(一般の人)に「どう感じるか」を聞いたところ、G7(先進7か国)の国々はおろか中国やブラジルより下だったという衝撃的な結果です。
ただこの調査は、ロイヤル フィリップス社という一つの企業が行ったものであり、質問の内容や翻訳の適切さなどに疑問を感じる部分もあります。ですので「最下位」という結果自体は、それほど気にする必要はないと思います。
ただ調査結果を良く読んでいくと、ひとつ非常に気になる情報がありました。
浮き彫りになる「医療従事者」と「患者」の意識ギャップ
上のスライドは、調査の回答を医療従事者と患者(一般市民)で比較したものです。
「病気の予防に役立つ薬や治療」「診断に必要な医療検査」などへのアクセスが提供されているか?という質問に対し、医療従事者は「そう思う」という回答が半分以上を占めていますが、一方で患者側は3割前後にとどまっています。
つまり医療の仕事をしている人とそうでない人で、日本の医療システムの評価には大きなギャップがあるということです。
日本人は、自国の医療システムへの評価が低い
国際的には、日本の医療システムは高く評価されています。
例えば医療へのアクセスという点では、ISSP(国際比較調査グループ)が2011年に「この1年間に医療機関を受診したか?」を聞いたところ、日本は64%と参加31か国のなかで最高でした。(下図)
これは日本では「思い立ったら気軽に医療機関を受診できる」ことを示していますが、実は国際的には、この当たり前の環境が整っていないところが少なくありません。WHO(世界保健機関)も2000年に、日本の医療システムを「総合的な健康達成度」で世界191か国のトップに評価しています。
また効率性の面でも、日本の医療システムは世界でも有数の高さと評価されていますが、前述のISSPの調査では「医療の効率性が低い」と考えている人が、平均よりも多いことがわかっています。
以上を考え合わせると、「日本は医療へのアクセスが良いにもかかわらず、満足していない人が多い」と言えるかもしれません。
なぜ「ギャップ」が生まれるのか
いったいなぜ、こうした状況が起きているのでしょうか?
ひとつの要因として考えられるているのが、「世代間における不公平感」です。
日本では55歳以上と比べ、若年層ほど、医療制度への満足度が低下する傾向があります。国民医療費の多くが70歳以上に使われ、その財源を負担する現役世代の負担感が高まっていることが、医療制度への不満として現れているのかもしれません。
そしてもう一つの要因として考えられるのが、「医師への信頼度」の相対的な低さです。
先述のISSPの調査では、「医師への信頼」という項目で日本は参加31か国中、23位でした。筆者はこれまでの取材経験の中で、日本の医療関係者の真摯に仕事に取り組む姿を目にしていますので、この結果は少し残念な気もします。
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【【医療】日本の医療「世界最下位」の疑惑 最新調査】の続きを読む
1: 海江田三郎 ★ 2016/06/28(火) 23:20:29.96 ID:CAP_USER
http://bylines.news.yahoo.co.jp/mamoruichikawa/20160628-00057418/
今月、世界13か国において行われた医療システムなどに関する意識調査で日本が最下位だったとの結果が発表されました。
患者により良い医療と価値をもたらす(1)「医療アクセス」(2)「医療の統合」に向けた現状(3)「コネクテッド ケア技術」の導入―
の3つのテーマへの意識を検証、数値化し、100点満点で評価しました。
その結果、13か国の評価指数の平均が56.5ポイントだったのに対し、日本の評価指数は49.0ポイントでこれを下回るとともに、13か国中、最も低い数値でした。
出典:6月9日 ロイヤルフィリップス社 プレスリリースより
医療へのアクセスのしやすさなどについて、医療従事者と患者(一般の人)に「どう感じるか」を聞いたところ、G7(先進7か国)の国々はおろか中国やブラジルより下だったという衝撃的な結果です。
ただこの調査は、ロイヤル フィリップス社という一つの企業が行ったものであり、質問の内容や翻訳の適切さなどに疑問を感じる部分もあります。ですので「最下位」という結果自体は、それほど気にする必要はないと思います。
ただ調査結果を良く読んでいくと、ひとつ非常に気になる情報がありました。
浮き彫りになる「医療従事者」と「患者」の意識ギャップ
上のスライドは、調査の回答を医療従事者と患者(一般市民)で比較したものです。
「病気の予防に役立つ薬や治療」「診断に必要な医療検査」などへのアクセスが提供されているか?という質問に対し、医療従事者は「そう思う」という回答が半分以上を占めていますが、一方で患者側は3割前後にとどまっています。
つまり医療の仕事をしている人とそうでない人で、日本の医療システムの評価には大きなギャップがあるということです。
日本人は、自国の医療システムへの評価が低い
国際的には、日本の医療システムは高く評価されています。
例えば医療へのアクセスという点では、ISSP(国際比較調査グループ)が2011年に「この1年間に医療機関を受診したか?」を聞いたところ、日本は64%と参加31か国のなかで最高でした。(下図)
これは日本では「思い立ったら気軽に医療機関を受診できる」ことを示していますが、実は国際的には、この当たり前の環境が整っていないところが少なくありません。WHO(世界保健機関)も2000年に、日本の医療システムを「総合的な健康達成度」で世界191か国のトップに評価しています。
また効率性の面でも、日本の医療システムは世界でも有数の高さと評価されていますが、前述のISSPの調査では「医療の効率性が低い」と考えている人が、平均よりも多いことがわかっています。
以上を考え合わせると、「日本は医療へのアクセスが良いにもかかわらず、満足していない人が多い」と言えるかもしれません。
なぜ「ギャップ」が生まれるのか
いったいなぜ、こうした状況が起きているのでしょうか?
ひとつの要因として考えられるているのが、「世代間における不公平感」です。
日本では55歳以上と比べ、若年層ほど、医療制度への満足度が低下する傾向があります。国民医療費の多くが70歳以上に使われ、その財源を負担する現役世代の負担感が高まっていることが、医療制度への不満として現れているのかもしれません。
そしてもう一つの要因として考えられるのが、「医師への信頼度」の相対的な低さです。
先述のISSPの調査では、「医師への信頼」という項目で日本は参加31か国中、23位でした。筆者はこれまでの取材経験の中で、日本の医療関係者の真摯に仕事に取り組む姿を目にしていますので、この結果は少し残念な気もします。
今月、世界13か国において行われた医療システムなどに関する意識調査で日本が最下位だったとの結果が発表されました。
患者により良い医療と価値をもたらす(1)「医療アクセス」(2)「医療の統合」に向けた現状(3)「コネクテッド ケア技術」の導入―
の3つのテーマへの意識を検証、数値化し、100点満点で評価しました。
その結果、13か国の評価指数の平均が56.5ポイントだったのに対し、日本の評価指数は49.0ポイントでこれを下回るとともに、13か国中、最も低い数値でした。
出典:6月9日 ロイヤルフィリップス社 プレスリリースより
医療へのアクセスのしやすさなどについて、医療従事者と患者(一般の人)に「どう感じるか」を聞いたところ、G7(先進7か国)の国々はおろか中国やブラジルより下だったという衝撃的な結果です。
ただこの調査は、ロイヤル フィリップス社という一つの企業が行ったものであり、質問の内容や翻訳の適切さなどに疑問を感じる部分もあります。ですので「最下位」という結果自体は、それほど気にする必要はないと思います。
ただ調査結果を良く読んでいくと、ひとつ非常に気になる情報がありました。
浮き彫りになる「医療従事者」と「患者」の意識ギャップ
上のスライドは、調査の回答を医療従事者と患者(一般市民)で比較したものです。
「病気の予防に役立つ薬や治療」「診断に必要な医療検査」などへのアクセスが提供されているか?という質問に対し、医療従事者は「そう思う」という回答が半分以上を占めていますが、一方で患者側は3割前後にとどまっています。
つまり医療の仕事をしている人とそうでない人で、日本の医療システムの評価には大きなギャップがあるということです。
日本人は、自国の医療システムへの評価が低い
国際的には、日本の医療システムは高く評価されています。
例えば医療へのアクセスという点では、ISSP(国際比較調査グループ)が2011年に「この1年間に医療機関を受診したか?」を聞いたところ、日本は64%と参加31か国のなかで最高でした。(下図)
これは日本では「思い立ったら気軽に医療機関を受診できる」ことを示していますが、実は国際的には、この当たり前の環境が整っていないところが少なくありません。WHO(世界保健機関)も2000年に、日本の医療システムを「総合的な健康達成度」で世界191か国のトップに評価しています。
また効率性の面でも、日本の医療システムは世界でも有数の高さと評価されていますが、前述のISSPの調査では「医療の効率性が低い」と考えている人が、平均よりも多いことがわかっています。
以上を考え合わせると、「日本は医療へのアクセスが良いにもかかわらず、満足していない人が多い」と言えるかもしれません。
なぜ「ギャップ」が生まれるのか
いったいなぜ、こうした状況が起きているのでしょうか?
ひとつの要因として考えられるているのが、「世代間における不公平感」です。
日本では55歳以上と比べ、若年層ほど、医療制度への満足度が低下する傾向があります。国民医療費の多くが70歳以上に使われ、その財源を負担する現役世代の負担感が高まっていることが、医療制度への不満として現れているのかもしれません。
そしてもう一つの要因として考えられるのが、「医師への信頼度」の相対的な低さです。
先述のISSPの調査では、「医師への信頼」という項目で日本は参加31か国中、23位でした。筆者はこれまでの取材経験の中で、日本の医療関係者の真摯に仕事に取り組む姿を目にしていますので、この結果は少し残念な気もします。
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