http://diamond.jp/articles/-/117969 恋愛マッチングサービス「Omiai」が実施した「バレンタインに関するアンケート調査」(約1800人の男女が対象)によると、 男性の47.2%が「バレンタインは、楽しみではない」と回答しており、約半数が否定派だという。
いろいろ面倒くさいことが起こりがちなバレンタインだが、それでも続くのが日本のバレンタインであり、だからこそ日本のバレンタインなのである。
ホワイトデーの“同額返し”は嫌われる?
そもそも、「義理チョコ」が間違いの始まりだったように思える。著者(34歳/男性)の経験では、 中学生までは「もしかしたら、女子からチョコをもらえるかもしれない」とドキドキしていたものだ(もらえたためしはなかったが)。
しかし、高校に入ると、「クラスの女子全員から、クラスの男子全員へ」という大規模な“義理チョコ合戦”が行われるようになった。
これでは、情緒もへったくれもない。もともと想いを伝えるのに2月14日である必然性は乏しく、バレンタインの本来の意味は形骸化していった。
男性にとって、バレンタインを楽しめない理由の一つに、ホワイトデー(お返し)へのプレッシャーがある。
「Yahoo!ショッピング」が昨年発表した「ホワイトデー本音調査」(男女1118人が回答)によると、 義理チョコのお返しが同額だった場合、女性の26.2%が「ちょっと寂しい」、8.6%が「来年からバレンタインを渡したくない」と感じるという。
これが、“2倍”の額をお返しした場合になると、「ちょっと寂しい」が7.7%、「来年からバレンタインを渡したくない」が5.2%に減り、 一方で「好感度が上がる」が38.9%、「異性として魅力的に思う」が2.0%になる。
ちなみに、「異性として魅力的に思う」が10%を超すのが“4倍”からで、逆に“5倍以上”になると、
負担に思う女性も増えるため、ホワイトデーのお返しはバレンタインの“4倍”が妥当な線となりそうだ。
投資額が4倍になって返ってくるなんて、なんとも割がいい金融商品である(革命的非モテ同盟は、「利息制限法違反だ」と主張している)。
もちろん、すべての女性がそう考えているわけではないが、「義理」に対するお返しとして、男性側も仁義を欠くわけにはいかない。
懐が寒かろうが、見栄を張ってでも精一杯、心づくししたいものだ。
女性に喜ばれるホワイトデーのお返しは?
さて、今年のホワイトデーだが、残念なことに平日の火曜日である。「義理チョコへのお返しをどうしようか」と、 すでに頭を悩ませている男性も多いのではないか。“4倍返し”が負担になるのなら、あれこれ工夫して金額以上に価値を“盛る”方法もある。
最近では、“SNS映え”が消費のキーワードになっている。“SNS映え”する写真を撮るために、ラテアートが有名なカフェに行ったり、 旅行に出かけたりする人もいるそうだ。となれば、金額にこだわらなくても、女性がついついSNSにアップしたくなるようなお返しを用意できれば、 好感度が上がることになる。センスが問われるため、むしろ難易度が上がるとも言えなくもないが、ぜひチャレンジしてみてはいかがだろうか。どちらにしろ、もはやバレンタイン、ホワイトデーは何でもありなのだから。
とはいえ、お返しに悩んでいるあなたは、まだ幸せなほうかもしれない。バレンタインデー粉砕デモでは、 「もらったチョコの数で人間の価値を決めるな!」「非モテにも愛を分けろ!」というプラカードを掲げた参加者もいたそうだ。
ハフィントンポストの報道によると、沿道からは「モテないのなら、モテる努力をすれば良いのに」との声も上がっていたという。
“モテ”にも自己責任論の波が押し寄せているのだろうか。
筆者はモテる努力も、デモをする元気もないので、「俺チョコ」で我慢しようと思う。